アバターの脚 は「飾り」ではない！
2023年10月10日に満を持して、新型VRヘッドセット「Meta Quest 3」が発売になりましたが、それに先立ち、Meta Communityフォーラムで、Quest Homeのベータ版でアバターに下半身が実装されてことが発表されています。
ここで大きな疑問として、ヘッドセットだけでは（少なくとも）上半身だけの情報しか得られないと思われるのに、どのように正しい下半身姿勢をVR上に出すのか？という点。
この点、2023年10月3日に公開された特表2023-541531にヒントになる記載がありましたので、ご紹介します。
この特許は、ヘッドセットから取得できる上半身の情報から、機械学習モデルを用いて下半身の姿勢を生成し、これを合体させてユーザーの全身姿勢を生成するというもの。
でも、機械学習モデルのトレーニングはどうするの？と思ったそこのアナタ！
この特許では、トレーニング姿勢データベースに基づく「正解の全身姿勢」と機械学習モデルで生成された全身姿勢とを照らし合わせて、正否を判別するもう一つの機械学習モデルが存在します。
そして、このもう一つの機械学習モデル（識別器D）が下半身姿勢を生成する機械学習モデル（生成器G）をトレーニングして、下半身姿勢の精度を高めるとのこと。
要は、機械学習モデルが機械学習モデルをトレーニングするということ。
すごい時代になったもんだ・・・。
ということで、使えば使うほど機械学習モデル同士が学習をしあうことで、正確な全身姿勢を得ることができるということです。
猛烈な技術確認が進むVR業界ですが、今後が非常に楽しみになりますね！
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